有料老人ホームの費用では、「入居一時金」と、「月額費用」が必要になります。
入居一時金は実質的な家賃の前払いとみなして月額費用を減額し、償却期間(一般的に5年)を過ぎても減額された家賃が継続できる仕組みです。入居金0円で入居できるプランも用意されています。その場合には、入居時の月額利用料がずっと継続される仕組みで入居金を支払う場合と比べて月額利用料は高くなります。
それぞれの目安は、
○入居一時金:0円~1億円以上
○月額費用目安:10万円~40万円程度
が一般的です。
目次
入居一時金とは
「入居一時金」とは、“家賃やサービス費の前払い”になります。
そのため敷金や礼金ではありません。施設によっては「前払い金」「入居費」「初期費用」と記載している施設もあります。
入居一時金のメリットは、月払い方式に比べて、家賃を前払いしているため月額費用を減額できることです。
想定居住期間を超えても追加料金は発生することはありません。期間内に退去(死亡含む)する場合には、入居契約に基づいた未償却分(契約終了日から償却期間満了日までの期間)は返還されます。
長くいるなら入居一時金の方がお得!?
一般的に5年以上入居する場合には、入居一時金を支払うほうがお得になります。
施設選びの際には、“入居一時金支払いプランで月額費用を抑えて入居する場合”と、“入居金0円にして月額費用で支払い入居する場合”、どちらを選択すべきか悩まれる方も多いのではないでしょうか?
検討すべき視点は“施設にどのくらいの期間の入居を想定しているのか”が重要になります。
入居想定期間は“お客様の介護状態や医療の必要性の視点”などから異なります。
入居一時金の場合には、入居時にまとまった費用が必要になりますが、その分月々の費用が抑えられ、償却期間(一般的に5年)を過ぎても減額された家賃が継続できるため、総費用は少なくなります。
お客様の健康状態やご予算でも異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。
入居一時金の返還について
入居一時金を支払い入居した場合、償却期間が残っている期間内に退去(死亡含む)する場合には、入居契約に基づいた未償却分(契約終了日から償却期間満了日までの期間)のお金は返還されます。
施設により初期償却のされる割合も異なりますので、入居前に必ず確認していきましょう。
上乗せ介護サービス費用とは
「上乗せ介護サービス費用」とは、職員の人員配置が通常よりも手厚い人員配置になっている場合に別途費用がかかります。
指定基準の「入居者3名に対して、スタッフが1人以上の介護または看護スタッフを配置」に対して、「2.5:1」、「2:1」ということであれば、通常よりも手厚い体制となっています。
こちらは入居時に支払うケースと、月々に支払うケースがあります。
オプション料金とは
「オプション料金」とは、介護保険で賄われるサービス以上のサービスを利用する際にかかる費用です。
例えば入浴が週2回と決まっている場合に、週3回、4回を希望する場合にオプション料金がかかります。
その他にも規定回数以上の病院付き添いや買い物代行などにもオプション料金がかかります。
施設によってオプションで提供するサービスと設定金額を定めているため、見学時によく確認しましょう。
事前に介護保険内で賄われるサービスがどれくらいあるのかもしっかりと確認していきましょう。
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