ここでは公的施設の代表としてあげられる介護保険3施設の費用を紹介していきます。
目次
公的運営施設の種類
公的運営施設は大きく3つに分かれます。
①「特別養護老人ホーム」
②「介護老人保健施設」
③「介護療養型医療施設」
上記の3つは、介護保険3施設とも呼ばれており、費用も比較的安価なことから入居を希望される方も多いです。
しかし、誰でも入居できるわけではなく、介護度や健康状態によって入居できる対象の方が決められています。
また地域によっては、待機者も多数おり、なかなか順番がまわってこないケースもあります。
入居については、入居申込順に入居できるわけではなく、健康状態などに応じた優先度順で入居となるため、入居できる目安が立てづらいといった不安な点もあります。
一つずつ費用面についてご紹介していきます。
特別養護老人ホームの費用
特別養護老人ホームの費用では、入居一時金は不要となります。
月々にかかる費用は、居住費・食費・介護サービス費(1割、または2割)・その他の医療費・レクリエーション費用・お小遣いなどの日常生活費が必要になります。
居室タイプによって料金設定も異なり、個室であればその分料金は高く設定されています。
居室タイプは大きく3タイプあり、2名~4名の「多床室」、一人部屋の「従来型個室」、10人前後を1ユニットとして、リビングなど共有スペースを設けた「ユニット型個室」があります。
このように特別養護老人ホームの場合は、居室タイプ、介護度によっても費用は異なります。
また、施設によっても費用は異なるため、事前確認が必要になります。
月々の費用相場としては10万円弱~15万円程度になります。
費用まとめ
○入居一時金:不要
○月額費用目安:10万円弱~15万円
介護老人保健施設の費用
介護老人保健施設の費用では、入居一時金は不要となります。
月々にかかる費用は、特別養護老人ホームと同様の費用内訳となり、居住費・食費・介護サービス費(1割、または2割)・その他の医療費・お小遣いなどの日常生活費が必要になります。
月額費用は特別養護老人ホームと比較すると、少し高めな費用設定となっております。
また、施設によっても費用は異なるため、事前確認が必要になります。
月々の費用相場としては10万円弱~16万円程度になります。
費用まとめ
○入居一時金:不要
○月額費用目安:10万円弱~16万円
介護療養型医療施設の費用
介護療養型医療施設の費用では、入居一時金は不要になります。
特別養護老人ホーム・介護老人保健施設と同様に居住費・食費・介護サービス費(1割、または2割)・その他の医療費・お小遣いなどの日常生活費が必要になります。
介護療養型医療施設では、長期療養が必要な医療施設となっているため、寝たきりの方の長期的な介護や医療ケアが充実されています。
そのため医師や看護師が多く配置されている分、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設と比べて、料金は高めに設定されています。
また施設によっても費用は異なるため、事前確認が必要になります。
月々の費用相場としては10万円弱から17万円程度になります。
費用まとめ
○入居一時金:不要
○月額費用目安:10万円弱~17万円
最後に
公的運営施設のため、民間運営地比べると入居条件や規制などハードルが高い側面はあります。
入居を希望される場合には、各自治体窓口や施設に直接問い合わせて空室状況など確認していきましょう。
また見学時には、入居されている方の雰囲気やスタッフ対応も確認していきましょう。